オリックスから阪神にFA移籍が決まった糸井について金本知憲監督のコメント。

 「最後の返事を聞くまでは落ち着かん部分があった。どの言葉が響いたのかな。甲子園球場が似合いそうな選手だし、中心になって、チームを引っ張ってほしい。優勝するために来てもらった。スピリットを見せてほしい」。

 自身のFA移籍当時を振り返り「オレも来るときに、1人で10試合ぐらい、決勝打や逆転打を打てば、と思っていた。それで勝てば、上下で20は違う。5割のチームが貯金20になるわけだから。すごく大きいと思う。そういうところで打ってほしい。糸井の一打で決まったというね」。

 今季は得点力不足に苦しむ場面が何度も見られた。

 「あと1本つながっておけばいけたのに…、という試合がいっぱいあったから」。

 交渉の席で、糸井と本塁打の話題になり、「ホームランの打ち方を気にしているみたいだね。少ないので、もう少し打ちたいと」。

 糸井のトリプルスリーの可能性に「十二分に持っていると思うよ。後はホームランだけ。甲子園は左(打者に)キツいけど、センター方向の打球は伸びる。狙ってほしい」。

 球団ゴルフコンペに参加後の挨拶。

 「糸井選手が入団を決めてくれました。高山、大丈夫か? 俊介、(伊藤)隼太、ゴメンな。これがプロの世界だから」。

 その他の一問一答は以下の通り。

(球団コンペ後の取材で自ら切り出し)

 金本監督 何? ゴルフの話? 絶不調…。

 -吉報が届いた

 金本監督 感触は感じていたが、最終的に返事を聞くまでは、どんでん返しが怖い。どんでんと言うとおかしいけどね。

 -人気球団の苦労も

 金本監督 慣れること。オレもすぐに慣れたし。こういうのが、タイガースの文化なんだなと。言ってもないこと言われたり、脚色して書かれたり。頭に入れて、めげないように。

 -男にしたいと言った

 金本監督 優勝するために来てもらったし、そこが目標で、そういう気持ちはうれしい。

 -若手への影響もある

 金本監督 若手はさらに気が引き締まったと思う。

 -糸井はホームランの打ち方を気にしたというが

 金本監督 ひとつ言ったのは(形を)崩さないようにね。崩さない場所を確保しておかないと、迷って、ぐちゃぐちゃになってしまうから。元に戻れる場所をね。でも、キャリアもあるしね。