西武から海外FA権を行使して楽天に移籍した岸孝之投手(31)が23日、ファンに感謝と別れを告げた。ユニホーム姿でファン感謝イベントに参加。1500投球回達成の連盟表彰後、あいさつに立ち「(イベントに)参加していいものか、すごく悩みましたが、今まで支えてくださったファンの皆さんにあいさつをせずにいなくなるのは嫌だった。10年間、ありがとうございました。この感謝を忘れず、これからも頑張っていきたい」と自らの言葉で思いを伝えた。

 イベント後は長蛇の列を作ったファンをハイタッチで見送り。「ありがとう」「仙台でも頑張って下さい」と温かいエールを送られた。「僕がお礼を言わなきゃいけないのに、すごくうれしかった。涙を流されている方もいて、結果を残して頑張らないといけない、と思いました」と新天地への決意を新たにしていた。