元プロ野球巨人コーチで、4日に86歳で死去した荒川博氏の通夜が10日、東京都中野区の宝仙寺で営まれ、王貞治氏、長嶋茂雄氏ら約400人が別れを惜しんだ。

 荒川氏からマンツーマンで指導され「一本足打法」を習得した王氏は「朝から夜まで、時間があればバットを振っていた。荒川さんが身を削って、私に伝えてくれた。1人ではできなかった。ただただ感謝するのみです」と故人をしのんだ。

 指導は野球界だけにとどまらず、女子ゴルフの上田桃子にもアドバイスを送っていた。亡くなる4日も一緒に練習する予定だったという上田は「終始、優しい方だった。今までの人生であんなに情熱的な方にお会いしたことがない」と声を落とした。

 葬儀・告別式は11日午後1時45分から宝仙寺で行われる。