今季までロッテでプレーしたアルフレド・デスパイネ外野手(30)の来季ソフトバンク入りが19日、決定的となった。この日、ロッテが残留交渉打ち切りを表明。調査を進めてきたソフトバンクは、ロッテを上回る3年総額15億円程度の高額オファーを用意しているとみられ、ロッテの保留者名簿からデスパイネが外れるのを待ち、正式オファーを出す。

 簑原球団統括本部副本部長は「もちろん調査は継続している。フライングはできないので、手順を踏まないと。彼が取れればいいんじゃないか」。王球団会長も「入ってくれると大きいよね」と、今季打率2割8分、24本塁打、92打点の成績を残した大砲獲得に期待を寄せた。

 関係者によるとデスパイネは現在、家族とともに休暇で日本を訪れており、近日中に帰国予定。来季も日本でのプレーを希望している。他に獲得を狙う球団もないとみられ、順調に交渉が進めば、年内にも契約合意に至りそうだ。

 デスパイネは今季、ソフトバンク戦で球団別最多の10本塁打。そのうち8本がヤフオクドームでだった。メジャー挑戦した李大浩の穴を埋められず、最大11・5ゲーム差を逆転されたソフトバンクにとってみれば、王座奪回へこれ以上ない戦力補強と言える。