日本ハムが札幌ドームに代わる新球場構想を本格化させたことを受け、誘致の意向を表明していた北海道北広島市の上野正三市長が20日、札幌市の日本ハム球団事務所で島田利正代表らと面会し、新球場に関する提案書を提出した。

 候補地は「きたひろしま総合運動公園」予定地内の約20ヘクタール。天然芝で開閉式の屋根を備えた収容人数3万の球場を想定している。商業施設やホテル、冬季にはスキーができる場所を併設するなど、年間を通じて楽しめる大型施設を目指す。候補地周辺にJRの新駅誘致も検討する。総工費は現段階で未定。上野市長は「それなりの評価をいただいたと自分では思っている」と話した。

 日本ハム球団と日本ハム本社は19日に新球場建設に向け具体的な検討を始めると発表した。島田代表は「全体的に熱い気持ちのこもった提案だった。今後は事務レベルで話し合っていく」と述べた。年明けから北広島市との協議を進める。