ミスターのようにプレーで、パフォーマンスで、ファンを魅了する。ソフトバンク松田宣浩内野手(33)が、来季から背番号を5から3に変更する。22日、契約更改し、昨オフ結んだ4年契約に基づき、1億8000万円増の4億円でサイン。子供の頃から憧れていた巨人長嶋茂雄終身名誉監督と同じ背番号を手にしたことが発表された。来季は本塁打のパフォーマンス時のフレーズも「熱男」から新スローガン「1(ワン)ダホー!」に変え、プロ12年目シーズンに挑む。

 これまでの「5」とともに球団から新たに「3」を提示されていた松田が選んだのは、長嶋茂雄氏が現役時代につけていた背番号3だった。昨年までチームでは松中信彦氏が背負っていた番号。侍ジャパンに続き、ホークスでも憧れていた番号を手にした。

 松田 サードのベストプレーヤーといえば長嶋茂雄。3はプロ野球の中でも格好いい番号。侍ジャパンだけでなく、ホークスでも背負ってプレーしたい思いが強かった。長嶋さんは守備、打撃、人間性でも人を魅了する方。僕も長嶋さんのように熱く生きていきたい。

 現役時代こそ知らないが、かつての華々しいプレーは何度となく映像で目に焼き付けてきた。変更するか迷い続け、家族にも相談していたが、この日、長男一冴(いっさ)くん(6)に背中を押されたという。「新入団会見みたいに身が引き締まる思い。早く背番号3をつけてサードを守りたい」と、目を輝かせた。

 チームでは不動の三塁手は、侍ジャパンでは山田と三塁を争う可能性もあるが、決意は固い。「侍でもホークスでも三塁は渡したくない。小久保さん、工藤さん、2人の監督を胴上げして男にしたい」と話した。

 もう1つ変えるものがある。本塁打後のパフォーマンスに使うフレーズを「熱男」から来季の新スローガン「1ダホー!」にする予定。「熱男は僕にとって最高のフレーズだったが、1番を目指していくホークスにとっていいスローガン。ファンの方も一緒に言ってほしい」とノリノリ。気持ちも新たに、プロ12年目のシーズンに挑む。【福岡吉央】