DeNAがFAで移籍した山口俊投手(29)の人的補償として、巨人平良拳太郎投手(21)を獲得することが5日、発表された。

 平良はこの日、正式通達を受け、巨人の球団事務所で関係者らにあいさつを行った。「去年、初めて(1軍で)登板して、今年はやってやろうという気持ちは強かった。でも野球ができる環境に変わりはない。DeNAで活躍して恩返ししたい」と誓った。巨人堤GMは「力のある選手ですから新天地でも活躍できると信じています」とコメントした。

 平良はスリークオーターで140キロ中盤の直球と鋭いスライダーを武器とする期待の若手。昨季は2軍で開幕投手を務め、4月7日の阪神戦では敗れたがプロ初登板初先発で1軍デビューを飾った。1軍登板は、その1試合に終わったが、先発型として将来はローテ入りを狙える能力がある。

 巨人での3年間に「1年目からU21に派遣してもらったり、経験を積むことができて感謝している」と振り返った。