楽天梨田監督は24日、オリックスとの今季開幕戦(3月31日、京セラドーム大阪)に西武からFA加入した岸を先発させることを明かした。「岸にいってもらう。力も経験も当然ある。誰もが納得するところ」と話した。FA移籍1年目での開幕投手は、95年に西武からダイエー(現ソフトバンク)に移った工藤公康、00年にオリックスから阪神に移籍した星野伸之以来、3人目。右腕では史上初となる。

 西武時代の13年から2年連続で開幕投手の経験がある岸は「移籍1年目に開幕投手に選んでいただいてうれしいです。開幕に向けて、しっかりと調整をしていきたい」。3月2日西武との練習試合(SOKEN)か、4日DeNAとのオープン戦(倉敷)から、自身初の開幕白星への準備を整える。

 チームは昨季まで則本が4年連続で開幕投手を務めた。だが、現在は3月に行われるWBCの日本代表として宮崎で強化合宿中。梨田監督は「則本はWBCに集中してもらいたい」と配慮。本拠地開幕戦・4月4日ソフトバンク戦を任せる見込みだ。同監督は「ローテを守っていけば、おのずと勝ち星がついていく。貯金を作ってほしい」と、2枚看板の活躍に期待を込めた。【栗田尚樹】