楽天立花陽三社長(46)が27日、青森・弘前市役所で葛西憲之市長(70)を表敬訪問を行った。

 6月28日に青森県内では29年ぶりの1軍公式戦となるオリックス戦(はるか夢球場)のPR。対面を終えるとかみしめた。「ワクワクしています。6県で開催できる初の年。東北楽天と名乗らせてもらえる元年かなと思う」と話した。宮城、福島、山形、岩手、秋田での1軍開催は行われていたが、青森では球団史上初。東北6県に根ざす球団としての悲願だった。

 現在、会場のはるか夢球場は6月上旬の完成に向けて改修真っ盛り。6700人収容から1万4800人収容となる。葛西市長は「弘前を野球の聖地にしていきたい」と話すように、約28億円かけてボールパーク化を進める。「球場へのアクセスで、歩いて向かうのがどれだけ楽しいか。ワクワク、ドキドキするようなそういう球場になる」と1軍戦に向けて意気込む。相乗効果も生まれており、これまで青森市内で行われていた高校野球青森決勝は同球場で開催。6月17日からはこけら落としとしてソフトボール東アジア杯も行われる。

 立花社長は「初戦が大事。何とか勝ちたい。(6月28日は)前半戦でも非常に重要な試合になってくる。細川が出て大活躍をしてくれたら。いいイメージはできています」と今季加入した青森出身の細川の名前を出し、必勝を誓うなど青森の野球熱をさらに高めたいと意気込んだ。

 チケットの一般発売は2月28日午前10時から。詳細は楽天球団の公式ホームページなどで確認できる。