元メジャーリーガーのマニー・ラミレス外野手(44)が次の活躍の場に選んだのは、日本の若手が必死に汗を流す独立リーグの四国IL・高知だった。

 実績は雲泥の差でも「NPB」という夢を追うのは、元大リーガーも例外ではない。「興味がある球団とは話をしたい」。新たな野望を語る表情は真剣そのものだ。

 米国で首位打者に輝いた2002年、前年の首位打者イチロー(当時マリナーズ)と話をする機会があった。「日本選手はスムーズに足を上げる。とても参考になる」。以来日本の野球に興味を持ち始め、44歳にして「成長したい。学び続けたい」と来日を決断した。

 四国アイランドリーグplusの報酬は月10万~40万円。球団は契約内容について「非公開」とするが、これを大きく逸脱するものではないという。そんな低い条件でも、ラミレスは「野球選手の血の中には、野球を続けたいという情熱がある」と語った。

 球団側はNPBから声が掛かれば、即座に送り出す構えだ。ラミレス自身も「努力を続け、門戸を開けて待っている」と、日本での新たな挑戦に心を躍らせている。