西武野上亮磨投手(29)が、元モーニング娘。でタレントの石川梨華(32)と結婚した。3年半の交際を経て、13日に夫人が都内で婚姻届を提出。同午前10時に受理された。この日、メットライフドームで先発投手陣の練習に参加した野上は、結婚の経緯や今季への意気込みを語った。

 野上は「恥ずかしいな」と言いながら、会見の場に現れた。左手の薬指に指輪はなく「バタバタだったので」と苦笑い。夫人の誕生日である1月19日にプロポーズした際に「野球に集中してほしい」と開幕前の結婚を提案された。大安、かつチーム40日ぶりの地元でのオフであるこの日を「記念日」と定めた。結局、野上ら先発投手陣には練習が課されたが、夫人が1人で婚姻届を提出した。

 4年前に知人の紹介で出会い、ほどなく交際が始まった。時代を彩ってきた人気タレント。しかし“中身”にこそひかれた。「とても気が利く。友人との会食の席などでも、彼女は率先していろいろと動く。仕事に対する取り組み方、準備もすごい。1つ1つが一生懸命。尊敬できますね」。

 すでに同居し、食事面などでサポートを受ける。それに応えるべく、キャンプでは1日432球の投げ込みを行うなど、独自の調整法で開幕へ準備。1軍での対外試合2戦に先発し無失点で、辻監督ら首脳陣を「一番順調」とうならせる。

 婚姻届提出のタイミングについての夫人の配慮もあり、野球に集中できる新婚のシーズン。「いい形で入りたい」と表情を引き締める。しかし最後は「女の子がほしい」ともう1度ほおをゆるめた。