ソフトバンクの石川柊太投手(25)が1軍デビューを果たした。

 7回に4番手として登板。ウィーラーを遊ゴロ、アマダーを右飛に仕留めると、銀次も150キロの直球で空振り三振。楽天のクリーンアップ3人をピシャリと抑え、上々のプロデビューを飾った。

 「今日はブルペンで思ったところに球がいっていなくて、緊張どころじゃなかったんですが、マウンドに上がったら緊張することなく、すんなり入れた。緊張せずに投げられたことは、自分の中で自信になった」

 13年育成ドラフト1位でホークスに入団。昨年7月に支配下登録され、1軍にも昇格したが、出番のないまま2軍に降格。プロ4年目でようやくつかんだデビューだった。「去年の秋季キャンプも苦しくて、思うようにいかないこともあったけど、やるべきことをやってダメなら仕方ないと思ってやってきた。背番号が(支配下の)29になって順調にきているので、応援してくださる方たちにこれからも喜んでもらえる投球がしたいですね」と、頬を緩ませた。

 今季、創価大の後輩、田中正義投手が入団。3学年上の石川は「僕も負けていられない」と、危機感たっぷりだったが、今年は春季キャンプから結果を残し、プロ4年目で初の開幕1軍の座をつかみ、出番を待っていた。山田、千賀、飯田らに続く、育成からの1軍デビュー。首脳陣も期待を寄せる速球派右腕が、層の厚いホークスで、プロでの新たな1歩を踏み出した。【福岡吉央】