5回の乱闘で退場となった阪神矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(48)が乱闘について語った。

 試合後、関係者の駐車場に私服姿で現れた矢野コーチは、落ち着いた口ぶりで「考えて何かをする場面ではなかったので。一番は(藤浪)晋太郎を守ることかな。その中でたまたまバレンティンが俺にきたから、応戦してしまったということ」と振り返った。

 「お互いそういう風なことをしようとやっているわけじゃない。真剣勝負の中だから。チームとして勝ちたいという気持ちがそうなったと思う。乱闘したいわけではない。でも(試合に)勝ちたかったね」と冷静に話した。

 乱闘は藤浪が5回にヤクルト畠山に死球を与え、両軍がグラウンドに入り乱れる形で発生。バレンティンが矢野コーチにタックルすると、矢野コーチもたまらず反撃。ジャンピングニーをバレンティン浴びせた。暴力行為をはたらいた双方には退場処分が科せられた。