巨人が広島に粉砕された。初回4失点のビハインドも逆転し、守護神カミネロを投入し、王者に一矢報いるはずだった。だが代打松山に初球を同点弾とされ、大混乱に。田中の2球目に160キロも結局四球。菊池の投前バントを蹴飛ばし、丸の2点適時打、安部の適時打でKO。ルーキー池田が石原に3ランを浴び、03年5月31日の阪神戦で9回に11失点を喫して以来の9回7失点の惨劇だった。

 同一カード3連敗に高橋監督は「最初はいい流れじゃなかったが、何とか逆転した。形はつくったが、どうしようもない。カミネロは(守護神を)任せている投手だから」と悔しがった。打線は3戦とも5得点以上。投手陣が崩れ、3戦29失点では勝てない。開幕5連勝後は勝利の方程式の7回不在の影響が出始めていた。だがこの試合は2番手高木勇のロングリリーフで鬼門をしのいだ上で最後にシナリオが崩れ、痛恨だ。4連敗で首位広島と4ゲーム差で3位に後退した。

 ▼巨人は広島3連戦に6●9、5●9、5●11で3連敗。巨人が3試合連続で9失点以上は05年7月9日広島戦8●9、同12日中日戦2●11、同13日中日戦2●12と許して以来、12年ぶり5度目の球団ワーストタイ。このうち同一カード3連戦は78年の広島戦(8月22日3●11、同23日12○9、同24日10△10)以来2度目で、すべて9失点以上の同一カード3連敗は球団史上初めてとなった。