今季限りで現役引退を発表した岩村明憲選手兼任監督(38)が「代打オレ」で見せ場をつくった。

 2-2の8回2死で登場。2球で追い込まれたが、3球目を執念で直球を中前にはじき返し、2シーズンぶりに安打を放った。代走を告げベンチに退くと、ホーム開幕戦に駆けつけた1500人以上のファンから喝采を浴びた。試合後、岩村監督は「ヒットの感触を忘れていたよ」と苦笑い。この日は代打に備え、5回終了時のグラウンド整備の間に外野をダッシュ。その後は「室内(練習場)で置きティーを5、6球やって終わり。ベンチに戻ったら、投手が1球目を投げていたよ」と笑って振り返った。続けて「引退発表後の試合で、(代打オレは)多く期待されていた。状況によるけど、1試合でも多く最後の現役生活を全力で戦いたい」と話した。チームは開幕から3戦を消化し、1分け2敗となった。