お立ち台は決勝打の宮崎と上がった。公私とも仲がいい後輩を「ちょっと打ってくれると思った」といじって観客を笑わせた。時には2人で焼き肉などを食べに行く。食事の席では投手目線でアドバイスを送ることもある。宮崎は「千尋さんは『ピッチャーはこうして投げてるよ』とか『打者に自分のスイングをされたら嫌』とか言ってくれる」と明かす。マウンド以外でも好影響を与えている。

 チームは西武相手に3年ぶりの開幕4連勝。福良監督も「今日は金子に尽きる。さすがエース」とうなった。14日ソフトバンク戦に続く完投。4月の2完投は沢村賞を受賞した14年以来だ。金子は「中5日が続いても状態は悪くない。次も行く準備をします」と意欲的だった。【大池和幸】

 ▼オリックス金子が通算39度目の完投。並んでいたソフトバンク和田を抜いて単独4位となった。現役最多はソフトバンク松坂の72度。歴代最多は金田正一の365度。

 ▼オリックス金子が開幕から無傷の4勝目。開幕4連勝は11年に並ぶ自己最長となった。ハーラートップの同僚ディクソンに並び、オリックスの投手2人が4月までに4勝以上は64年の石井茂(10勝)米田(4勝)以来、球団53年ぶり。