ムネリンが上昇気流に乗れないホークスの起爆剤になる! 6年ぶりに古巣ソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手(35)が今日28日、1軍に昇格する。ホークスは延長の末、10連敗中だった日本ハムに敗れ、3位浮上ならず。工藤監督は入団後、約1カ月間2軍で調整を続けてきたムードメーカーに期待してベンチに加え、今日28日からのオリックス3連戦で上位浮上へのきっかけをつかむ。

 古巣電撃復帰から1カ月。2軍で調整していた川崎が満を持して今日28日に1軍に合流する。27日はナゴヤドームで行われたウエスタン・リーグ中日戦に出場。工藤監督から委ねられていた1軍昇格のゴーサインを自らに出した。

 「仕上がりとしてはいい感じです。今日いい動きをしたから、いけるんじゃないかな」

 川崎は1日の入団後、人工芝や日本の投手に適応するため、2軍で実戦を重ねてきた。ここまで13試合に出場。34打数15安打、打率4割4分1厘、1本塁打、10打点の成績を残し、守備も二塁、遊撃、三塁、左翼と4つのポジションをこなしてきた。そしてこの日の試合後、2軍メンバーにあいさつし1軍よりも一足先に大阪入り。牧原に代わって出場選手登録される見込みだ。

 指揮官も待ちわびていた川崎の1軍昇格だ。「ムードメーカーというのもあるが、打って守って走って、全てにおいて期待しています。(守備の)バリエーションもいろいろ増える」。 チームはこの日、日本ハム加藤を打ちあぐね、7回まで無得点。8回に柳田の同点2ランが出るまで、前日26日の2回以降、14イニング連続で得点が奪えなかった。3点を奪われた延長10回には1点差まで追い上げたが、あと1本が出ず。藤本打撃コーチは打順変更も示唆した。川崎はそんなチームの停滞ムードを振り払う格好の起爆剤。松田とともにベンチを盛り上げるもう1人のムードメーカーが、上位浮上へとチームを導く。【福岡吉央】