侍ジャパンの次期監督などを協議する侍ジャパン強化委員会が28日、都内で開かれ、同委員会の中に、チーム編成などで監督をサポートする強化本部を新たに設置する方針を固めた。

 5月15日に行われる日本野球協議会幹事会での承認を経て、強化本部長の人選に入る。

 この日まで、WBC4大会で監督を務めた王貞治氏、原辰徳氏、山本浩二氏、小久保裕紀氏、さらに04年のアテネ五輪直前に脳梗塞で倒れた長嶋茂雄氏、同五輪で指揮を執った中畑清氏、08年北京五輪監督の星野仙一氏の計7人にヒアリングを行った。

 侍ジャパン強化委員会委員長の日本野球機構(NPB)井原敦事務局長は「(ヒアリングでは)大会運営についてというところの実経験を伺った。あとは支援する体制はきちんとして頂きたいということで、それが強化本部の新設になる。バックアップ体制をつくることによって、監督が1人で全部やることはなく、負担を軽くするというか、ゲームに集中できるような環境をつくってほしいというところはありました。具体的にはメジャーリーガーに声を掛けるときに、監督が電話したりとか、行ったりとか、これまでの実態ではあった。そこの部分を強化本部の方でサポートする」と説明した。

 強化本部は、本部長1人と副本部長2人が選任される予定。

 新監督の人選は、侍ジャパン強化委員会が引き続き行う。