「東大の宇佐美兄弟」が神宮球場で躍動した。

 兄の宇佐美舜也外野手(3年=桐朋)と弟の尭也外野手(1年=桐朋)。兄弟で東大野球部に入部とは珍しい。調べられる限りでは、東大史上4組目の兄弟での入部だ。

 弟尭也は午前8時から始まったフレッシュリーグに代走で出場し、念願の“神宮デビュー”を果たした。「うれしかった」。既にリーグ戦で活躍する兄舜也同様、1浪の末、今春入学した。「兄からは(東大野球部は)厳しいからやめた方がいいかもよ」と忠告?を受けたが、神宮球場でプレーしたかったため、1日10時間を超える勉強を乗り越えた。5キロ減った体重は約1年かけて今から取り戻すつもりだ。

 「兄とは小学校から同じチームですが、同じ試合に出たことはないんです。1回同じ試合に出てみたいですね。まずは、2年春を目標にベンチ入りを目指します」。3時間後のリーグ戦。「1番中堅」で先発出場した兄は2安打を放った。リーグ戦で共に戦える日へ-。今日は記念すべき第1歩だった。