阪神ランディ・メッセンジャー投手(35)が無傷の5勝目を挙げた。先制してもらった直後の4回に2本の二塁打などで同点とされた。毎回のように走者を背負っての投球が続いたが、150キロを超える真っすぐとスライダーとカーブの緩急を駆使。7回1失点でしのいだ。「特に前半は我慢我慢だった。(4回に)点を取られてしまった後に、取り返してくれて感謝している」。好調な打線に感謝しきりだった。

 3、4月は4勝負けなし、防御率1・95で自身2度目の月間MVPを受賞した。特筆すべきは奪三振関連の数字だ。37奪三振、奪三振率10・30は、いずれもリーグトップだった。真っすぐを軸に、緩いスライダーとカーブの組み合わせがさえた1カ月。この日も投球スタイルを変えることなく、DeNA打線から9個の三振を奪った。

 エースとしての自覚がある。「毎試合だけど、守りの時間を短くしないといけない」。チームの大黒柱として、これからも白星を重ねていく。