トヨタ自動車東日本(岩手)が、1点リードで勝利目前の9回裏2死二塁から同点にされ、タイブレークの延長11回、1-2でJR北海道硬式野球クラブにサヨナラ負けした。

 4回表に、日本ハム大谷翔平(22)の実兄で4番の大谷龍太外野手(29=前沢)が、逆風を突く左越え本塁打を放ち先制した。現在は野手コーチ兼任となり、15年秋の日本選手権2次予選以来2年ぶりとなる公式戦本塁打を放った大谷は「インコース高め。(1-1で)カウント的にも狙っていた。打ち損じもあったので詰めていきたい」と延長10回、2死満塁からの捕邪飛を反省した。6歳下の弟日本ハム大谷とは「(電話を)シーズン中はあまりかけてこないので」と故障調整中の弟を気遣った。1点を守り切れず、今季JABA公式戦初白星を逃した三鬼賢常監督(55)は「投手は粘って投げ切った。1点では勝てない」と、打撃強化を課題に掲げた。