今季ワーストタイの4安打。4点差からの逆転勝ちがない今季の巨人に、6回までの9点差は、あまりにも重すぎた。「ああいう展開になるとひっくり返すのは難しい、大変なこと」としつつも「打てていないのも事実。打者はもう少し打たないといけない」と打線にも注文をつけた。

 背水の3戦目は、交流戦前最後のリーグ戦。同一カード7連敗となれば、今季初の借金を抱え、パ球団との戦いを迎えることになる。「最終的にどうなるか分からないですけど、同じ相手にずっと同じようにやられているというのは、どうにかしないといけないのは間違いない」と厳命した。やられっぱなしでは終われない。天敵からの1勝が、連敗ストップのみならず、先の戦いに大きな力をもたらす。【浜本卓也】

 ▼巨人は17日ヤクルト戦から10試合続けて本塁打が出ていない。巨人は1リーグ時代の40年に25試合連続本塁打0を記録しているが、2リーグ制後に10試合連続本塁打0は12年3月30日~4月10日に並ぶ球団ワースト記録となった。12年は10戦不発中に2桁安打試合があったが、今回はすべて1桁安打。巨人が10試合連続で本塁打0の1桁安打は、1リーグ時代の42年5月13日~6月13日に11試合続けて以来、75年ぶり2度目の貧打記録だ。これで今季の広島戦は1勝9敗。巨人が10回戦までに9敗したのは97年ヤクルト戦以来で、こちらも2度目になる。