「日本生命セ・パ交流戦」は30日、各地で6試合が行われて13年目のシーズンが開幕した。パ・リーグ首位の楽天は、セ・リーグ防御率トップの巨人菅野智之投手(27)を攻略し、13-5で快勝した。基本に忠実なセンターから逆方向への打撃を徹底し、5回8得点でマウンドから引きずり降ろした。「楽天イチバーン打線」が、本拠地Koboパーク宮城で迎えた開幕戦を快勝で飾った。

 スタメンに名を連ねた7人の左打者が、菅野から7安打を放った。そのうち5本が逆方向への当たりだった。初回先頭の茂木は、3球で追い込まれてからバットを少し短く持った。「菅野さんは球界を代表する投手。簡単にアウトになると、乗せてしまう。後手後手に回るとやられる」。スライダー、ワンシーム、カットボールなど多彩な変化球を見極め、カットし続けた。フルカウントからの10球目、甘く入った147キロ直球をコンパクトに逆方向へはじき返した。