ロッテは6日、元楽天のウィリー・モー・ペーニャ選手(35)の獲得を発表した。

 背番号は「54」。今季終了までの契約で、推定年俸30万ドル(3300万円)。来日時期は未定だが、早ければ今週末に来日する見込み。

 林球団本部長は「長距離が期待でき、なるべく早く来日でき、日本の野球にすぐに慣れる人という3つの条件で考えていた」と説明した。最下位に低迷している要因の1つに、長距離砲の不在が挙げられていた。そこで、5月に松本編成部長が渡米。10人以上の候補の中から、日本球界4年間で計71本塁打のペーニャに白羽の矢を立て、交渉を進めていた。

 ペーニャは12年にソフトバンク入団。14年はオリックス、15年は楽天でプレーした。4年間の通算成績は、450試合、401安打、71本塁打、222打点、打率2割6分4厘。

 今春にはインディアンスのキャンプに参加。その後は所属球団はなく、自主トレーニングを続けていた。松本編成部長が視察した際は、実戦形式での打撃を披露。大きな当たりを連発し、体も絞れていたという。

 伊東監督は「今の状況からすると、右の大砲が欲しかった。特に、クリーンアップが固定できていないのが、苦しんでいる結果になった。(ペーニャは)日本での経験、実績もある。ロッテと対戦した時は、すごく打たれていた。体のわりには、変化球を裁くのも上手。当たれば、とんでもない打球。両方を兼ね備えている選手。絵(映像)を見たが、体も締まっていた。動きも良かった」と、期待の言葉を並べた。

 ペーニャは球団を通じ「また日本でプレーをすることが出来て、とてもうれしく思う。マリーンズはこれまで対戦をしていても、素晴らしいチームという印象があった。またファンが最高だ。1日でも早くチームに合流し、一緒に勝利のために戦いたい。そしてマリーンズファンの応援を楽しみにしているよ」と意気込みを語った。