オリックス-ロッテ14回戦(9日、京セラドーム大阪)の試合前に、5階席のスタンドから鉄パイプが落下する事故が起きた。

 落下したパイプはグラウンドではね、トレーナーによるストレッチ中だった中島宏之内野手(34)の右腰から首にかけて当たった。すぐに担架が用意されるなど一時は騒然となったが、中島は右の首付近を手で押さえながら自力歩行でベンチ裏へ。そのまま大阪市内の病院に向かい、打撲と診断された。試合にもベンチ入りする。

 大型スクリーン下の5階席部分にはスポンサー看板が掲げられるが、その骨組みとなるパイプが作業中に誤って落下した。1歩間違えれば大事故につながっていた可能性がある。球団の事業本部の玉川副本部長は「今後こんなことがなきよう、作業のすべてを見直して善処していきます。申し訳ありません」と謝罪。警察にはすぐに連絡を入れ「今後は指示に従う」(同副本部長)とした。