オリックス3年目左腕の山崎福也投手(24)が、プロ初完投を完封で飾った。

 1回無死一、二塁、2回は無死二塁など序盤はピンチの連続。そこで福良監督から「打たれてもストライク先行でいけ」とハッパを掛けられ、3回以降は尻上がりだった。「野手があれだけ打ってくれたので感謝してます。先発として長いイニングを投げられたのが良かった」。被安打7の138球。先発としては昨年8月以来の白星だった。

 福良監督も「立ち上がりが不安だったが、初回の3得点で落ち着いた。ベンチから見てて(終盤は)いっぱいいっぱいかなと思ったけど、本人が行きたいというので行かせた。こういうチャンスはなかなかないからね」。現在の先発ローテ5人衆は全員右投手。指揮官は「サチ(山崎福)が1枚加わることで、左だし大きい」と左腕の台頭を歓迎した。しばらく登板機会なく出場選手登録を抹消される予定だ、球宴明けの後半戦に再びチャンスは訪れるはずだ。【大池和幸】