中日ダヤン・ビシエド外野手(28)が13日、名古屋市の球団事務所を訪れて再来日報告を行った。

 キューバ出身のビシエドは米国の市民権取得のため6月16日に離日。数日で戻れる見込みだったが、手続きが長引いて離脱は1カ月におよんでいる。

 「皆さんに申し訳なく思っている。頭の中がぐちゃぐちゃだった。シーズン中に帰らせてもらったこともあるし、息子たちと義母を日本に残しているし、でも市民権を取らないといけないという自分のこともあり、葛藤があった」と心境を打ち明けた。

 ただ、最終手続きに当たる宣誓式出席の通知はまだ届いていない。昨年、米国を6カ月以上離れたことがネックになり、審査が複雑になっているもよう。いったん、自ら再来日を決断した。通知が来れば、もう1度米国に戻る予定だとも明かした。

 この日、森監督とも面談した主砲は、リーグ戦が再開する17日の巨人戦(ナゴヤドーム)からの復帰へ意欲を見せた。「体調はいい。抜けた期間を取り戻せるような仕事ができたら」と気合が入っていた。