巨人山口俊投手(30)が18日、トラブルを起こした疑いがあるとして予告先発予定だった中日戦(ナゴヤドーム)の登板を回避した。球団によると11日未明に右手甲を負傷。都内の病院を訪れた際に酔った状態で扉を壊し、男性警備員を負傷させるトラブルを起こした疑いが生じたため、球団が当面の起用を自粛することを決めた。不明な点が多く、事実関係の調査を進めている。

 山口俊が先発予定だった中日戦の当日午前になって事態が発覚した。球団によると、山口俊は30歳の誕生日だった11日未明に、友人と集まった都内の飲食店で誤ってガラスで右手甲を切り、負傷。治療を受けるため都内の病院を訪れたが、酔った状態で扉を壊し、男性警備員を負傷させたトラブルを起こした疑いが生じ、球団は当面の起用を自粛することを決めた。

 この日に球団が事態を把握したこともあり、まだ不明な点が多く、事実関係の調査を進めていくとしている。中日には状況を説明し、先発を高木勇に変更することを伝えた。山口俊は球場には姿を現さなかった。

 警視庁によると、巨人が明らかにした内容と同様のトラブルが11日未明に目黒区で発生。病院側と警備員からは器物損壊と傷害の疑いで被害届が出され、受理している。警備員は胸や腰の打撲といい、同投手との関連を調べる。