DeNAが総力を結集して引き分けに持ち込んだ。先発井納が6回3失点でマウンドを降りると、7回以降は6投手がつないで無失点に抑えた。攻撃では、2人の代打と1人の代走を出し、野手では白根1人をベンチに残し、投手陣と合わせて22人を起用。ラミレス監督は「負けたらシーズンの流れが決まりかねないゲームだった。引き分けで終われたのは勝ちに等しい」と、前向きに受け止めた。

 リリーフ陣の登板と同時に、マスクをかぶった戸柱が6人の投手陣を無失点リレーへ導いた。「これまでは後ろでガタガタと崩れることがあったけど、負けなかったのは今までにない感じ」と投手陣をリード。攻撃では5回に投手の井納の打席でヒッティングのサインで奇策。結果的に失策を呼び込み2点目が入った。同監督は「常識外のことをすることも、たまには必要」と、攻守で総力戦を仕掛け、ドローへ持ち込んだ。