ヤクルトが力なく14連敗を喫した。真中監督は「コメントに困る」とうなだれるしかなかった。守備が乱れ、投手陣が崩れた。1点を追う4回だった。右翼手上田が飛球を見失い、落球。二塁打とし、1死二塁から阪神ロジャースに2ランを浴びる。7回にも三塁藤井がフライを落球し、打者走者が二塁進塁。直後に適時打を浴びて点差を広げられた。真中監督は「足を引っ張る形のミスが出てしまった」と嘆いた。

 必死にもがいている。9回には中村が「何としても完封負けだけは避けたい」とチームで38イニングぶりとなる適時打を放ち、得点。阪神秋山の完封を何とか阻止した。今日22日には新外国人のリベロを前倒ししての1軍昇格が決定。47年ぶりの大型連敗からの脱出へ、真中監督は「切り替えて戦うしかない」と手を打ち続けると前を向いた。

 ▼ヤクルトが1日阪神戦から1分けを挟んで14連敗。プロ野球の連敗記録は98年ロッテの18連敗で、14連敗以上は08年横浜以来14度目。ヤクルトは国鉄時代の50年に14連敗、70年にセ・リーグ記録の16連敗を喫しており、今回が3度目。14連敗以上を3度記録したのはヤクルトが初めてだ。