左肘の故障から早期復帰を目指すソフトバンク和田毅投手(36)が25日、ファーム施設(福岡・筑後市)で術後初となる変化球を投げた。実戦復帰へ向け、エース左腕がいよいよペースを上げてきた。

 室内練習場のブルペンに乾いたミット音が響いた。直球に加え、カーブ、スライダー、チェンジアップ…。左肘の不安を感じさせることなく和田は37球を投げた。予定は35球だったが、ラストボールに納得がいかず直球2球を追加。「本当は球数を守らなきゃいけないんですけど、最後2球投げました。変化球も初めてでしたけど順調にきています」。23日に25球、中1日でこの日が37球、そして中2日で28日にはヤフオクドームでの1軍投手練習に参加し、工藤監督の前で45球程度を投げる予定だ。

 「ブルペン投球後も左肘は何ともないですし、慎重に球数を上げていきたい。60~70球投げるようになったら(2軍で)実戦登板できるかな、と思う」。和田のプランは8月中旬からの2軍戦登板を経て9月の戦列復帰。まずは28日の“御前登板”で、復調をアピールする。【佐竹英治】