中日が、みたびヤクルト打線のえじきになった。3戦合計31失点で3タテされた。5連敗で借金は今季ワーストに並ぶ12。投手陣の立て直しが急務になっている。

 先発は今季初登板の小熊。初回に不運な安打が続いて2失点。それよりも3回、4回に浴びたバレンティンの2発が痛かった。ともに初球で、3回は左翼席に運ばれるソロ、2本目はスライダーを右翼にもっていかれる3ラン。この時点で1-7と勝負あった。序盤活発だった打線も反撃意欲を失ったように山中に完投を許した。小熊は「自分の投球をするだけだったが、それができずに悔しい」と唇をかんだ。

 初戦は福田の同点3ラン&逆転3ランの2発を生かせず、シーソーゲームの8-9サヨナラ負け。2戦目は10-0から屈辱的な逆転サヨナラ負け。勝ち越しを見込んだカードだけに、それぞれ違った形でやられた3連敗は、尾を引くかもしれない。ナゴヤドームに戻って戦う28日からの阪神3連戦が重要になる。【柏原誠】