投打の主軸が活躍し、西武が今季3度目の6連勝を飾った。

 3回に2死満塁から3番浅村栄斗内野手(26)の遊撃内野安打で先制。8回に4番中村剛也内野手(33)の23号ソロで追加点を挙げた。投げては菊池雄星投手(26)が7回12奪三振で無失点と好投し、今季10勝目を挙げた。

 浅村の先制打は、平凡な遊撃ゴロにも見えた。遊撃手の大城は二塁での封殺を狙ったが、一塁走者源田の足が速く、セーフとなった。浅村は「源田に助けてもらった。ショートゴロをいい走塁してくれた」と感謝した。

 浅村は守備でも光った。5回表、無死満塁の場面で西野の高くはねた二塁ゴロを捕球すると本塁に投げた。二遊間ゲッツーに備えて中間守備を敷いていたが、三塁走者大城のスタートが遅れていることをとっさに察知。本塁封殺で、無失点に切り抜けた。菊池は「二塁に投げると思っていた。だから僕は一塁ベースカバーに走った。まさか(本塁に)投げてくれるとは。ファインプレーに助けられた」と感謝した。

 菊池は浅村に感謝し、浅村は源田に感謝した。いい流れで今季最多の貯金12とし、主将でもある浅村は「1人1人が役割をしっかり果たして、状態がいい。6連勝中ですけど、もっともっと伸ばしていきたい」と、お立ち台で宣言した。

 辻監督が感謝したのは、中村の本塁打だった。「本当に1-0で苦しかった。本塁打はありがとうございますという感じ」と話した。

 中村の一発は、ソフトバンク柳田に並ぶリーグトップタイの23号だ。これで3試合連続アーチ。規定打席に達した年は、すべて本塁打王を獲得している男が、調子を上げてきた。