中日が31日、日本ハム谷元圭介投手(32)を金銭トレードで獲得することを発表した。

 谷元はこの日、ナゴヤ球場で会見を行った。「昨日、言われ突然のことで、本当に驚いてびっくりしている。三重の鈴鹿市で育って、小さいときからテレビで中日の試合を拝見していた。小さいときは中日ファンだった。チームの1ピースになれるようにしたい」と話した。会見後は古巣・日本ハムにあいさつするため、東京に戻った。背番号は「60」に決定。早ければ8月3日DeNA戦(横浜)で合流する。

 中日は現在、5位に低迷。しかし、森監督はCS進出の望みは捨てていない。実績十分な谷元の加入で、ブルペン陣の強化につながることは間違いない。西山和夫代表は「監督、コーチからの要望もあった。あれだけ経験も実績もある選手。後半戦の巻き返しのキーマンになる。うちにとって願ってもない人」と説明し、手薄な中継ぎ陣の補強に至った。

 谷元は167センチと小柄ながら、伸びのある直球を武器に活躍してきた。昨年はチームトップタイの58試合に登板。リーグ制覇に貢献した。日本シリーズでは胴上げ投手となった。9年目の今季は通算100ホールドを達成。球宴にも初選出された。

 ◆谷元圭介(たにもと・けいすけ)1985年(昭60)1月28日、三重生まれ。稲生では春夏通じて甲子園出場なし。中部大ではエースで愛知大学野球リーグで06年春、秋にベストナイン。社会人バイタルネットに進み、08年10月に日本ハムの入団テストを受け、同年ドラフト7位で日本ハムに入団。14年からは3年連続で50試合以上登板。今季は36試合に投げ0勝2敗1セーブ21ホールド。右投げ右打ち。167センチ、72キロ。