ソフトバンクが5時間11分の激闘の末、オリックスにサヨナラ負けを喫した。延長12回、サファテがロメロにサヨナラ被弾。すると守護神は試合後、連日早いイニングで降板する先発陣にブチ切れた。

 「先発投手がこれだけ連続で早いイニングで降りていたら、そのツケはこっち(救援陣)に回ってくる。先発投手はそのツケを感じ取ってほしい。(岩崎)翔も森も嘉弥真も自分も疲れている。首脳陣も先発投手をもっと信じてイニングを投げさせるのも1つ。先発投手も何かを感じ取ってほしい」

 この日で今季43試合目の登板。「試合だけを見ればただの連投かもしれないが、出番のなかった楽天戦でも日本ハム戦でも準備はしていた。実質4連投だし、イニングをまたいだ試合もあった…」。リリーフ陣にしわ寄せがきていることで、勝利の方程式が疲労していると熱弁した。

 工藤監督は「3点差をしっかり返せたし、よく粘れたと思う。サファテにはすべてを任せているので負けたらしょうがない。100%信頼している。サファテが打たれたら誰が投げても打たれる」と、守護神をねぎらった。勝負の8月は、厳しい試合で始まった。【福岡吉央】