東京都目黒区の病院で警備員の男性にけがを負わせたなどとして、警視庁目黒署は18日、傷害と器物損壊の疑いで、巨人山口俊投手(30)を書類送検した。「やりました。酒に酔っていた」と容疑を認めているという。

 書類送検容疑は7月11日未明、目黒区の病院で、男性警備員の胸を押して後ろにある机に腰などをぶつけさせて全治2週間の打撲を負わせ、病院内のドアを蹴って壊した疑い。

 目黒署などによると、山口俊投手は都内の飲食店で酒を飲み、右手にけがをしたため病院を訪れ、受診を巡ってトラブルになったという。

 読売巨人軍広報部は18日「被害者の方々とはいずれも示談が成立し、被害届は取り下げられています」とのコメントを出した。午後に記者会見を開き、処分を発表する。山口俊投手も出席する。

 山口俊投手は大分・柳ケ浦高から2006年に高校生ドラフト1巡目で横浜(現DeNA)へ入団し、通算40勝45敗111セーブ。今季はフリーエージェント(FA)で巨人に移籍したが、右肩違和感で出遅れていた。6月に移籍後初登板して4試合で1勝1敗、防御率6・43だった。トラブルを受け、7月19日に出場登録選手を外れていた。