阪神安藤優也投手(39)が今季限りで現役引退することが14日、分かった。プロ16年目の今季は若手重用のチーム事情もあって1軍に昇格できなかった。体力の衰えもあり、12月で40歳になるチーム最年長投手は自ら決断した。今日15日に発表、兵庫・西宮市内で会見に臨む。

 外角低め速球を生命線に奮闘したが、夏に入って引き際を悟った。ウエスタン・リーグでは8月初旬まで防御率0点台を保っていたが、その後は打ち込まれるケースが続いた。球団とは9月に入って、去就について話し合ったという。

 それでも阪神の一時代を支えた功績は色あせない。星野監督が指揮した03年はセットアッパーに転向して51試合に登板し、18年ぶりのリーグ優勝に貢献した。05年は先発で11勝を挙げ、2度目の優勝を経験。昨季まで4年連続50試合以上登板し、先発、救援で通算77勝66敗11セーブ、92HPを重ねた。今後の進路は未定。今季の甲子園最終戦で引退試合を行う方向で25日DeNA戦が濃厚だ。