好投を続ける阪神石崎が、「勝利の方程式」に加わるチャンスをつかんだ。19日、甲子園での全体練習を終えた香田投手コーチが「大事なところで2番手として、いい働きをしている。順位が決まったら試すことになると思う」とCSのセットアッパー起用をにらんで、シーズン中にテストするプランを明かした。

 石崎は開幕2軍スタートだったが、8月9日に今季1軍初昇格。ここまで救援で19試合に登板し、防御率0・39と結果を残している。150キロ台のストレートで押しまくり、18日広島戦では2イニングを無失点に封じた。香田コーチは「スピードもさることながら、変化球でカウントが取れている。制球も安定している」と評価。9月に入り、ドリスや桑原ら、ここまでリリーフ陣を支えてきた投手が失点を許すケースが目立っているだけに、「新顔」の加入となれば頼もしい。

 8月の昇格当初は「この時期からでも20試合登板を目指したい」と話していた石崎。目標にあと1試合で到達するどころか、勝ち試合のしびれるマウンドを任される可能性さえ出てきた。【山川智之】