巨人菅野智之投手(27)が圧巻の投球で、連敗中のチームを再建させた。

 前回登板の14日の同カードでは慎重な立ち上がりで球数を要し、初回に2失点。教訓を元に初回は3者凡退で滑り出した。2回以降は球数も少なく、リズムよく投げ込み、得点圏に走者を置いたのも3回の2死二塁の1度だけ。味方が追加点を逃した直後の9回も、まったく危なげなく3人で片付けて、2安打完封でハーラートップの16勝目を挙げた。

 今季4度目の完封は巨人では96年の斎藤雅樹現投手コーチに並ぶ数字となった。「納得しちゃいけないけど、いい投球だった。前回は立ち上がりに点を取られたので立ち上がりにだけ、気をつけました。相手の対策より、自分の投球だけ心掛けた。いい流れになったので最後まで意地を見せたいと思います」と力強かった。