早実（西東京）清宮幸太郎内野手（３年）が２２日、早実の先輩で尊敬するソフトバンク王貞治会長（７７）の通算８６８本塁打を目標に掲げた。この日、東京・国分寺市の同校で会見を開き、プロ志望届を提出することを表明した。　

　清宮に遅れること約４時間、同じく今秋ドラフト１位候補の履正社・安田尚憲内野手（３年）がプロ志望届提出を表明した。２２日、大阪・茨木市内の同校関連施設で会見に臨み「（好きな野球を）最後まで仕事として出来れば本当に素晴らしいことだと思う。そういったチャンスがあればと思って提出を決めました」と話した。

　偶然にも清宮と同日の公表になり、驚いた様子だったが「なかなかこんなこともないと思うので、同じ日に表明することができて良かったなと思います」。Ｕ１８Ｗ杯では主に安田が３番、清宮が４番として主軸を担い、２人そろって本塁打を放つなどで「やすきよ砲」と呼ばれた。「そうやって呼ばれることもすごく光栄なことだと思うので、これからはプロの世界でもしっかりと活躍して、そういう風に呼ばれるように頑張っていきたいと思います」と活躍を誓った。

　安田が目標の選手に挙げたのは松井秀喜氏で「自分が求めていく中で究極の形は松井秀喜さんだと思うので、それを超えていけるような選手になれるように頑張っていきたい」。松井氏のような左の長距離砲として、プロ野球界を代表する選手を目指す。【磯綾乃】