中日ドアラが惜別のバック宙を決めた。7回終了時の恒例のパフォーマンスで、ひねりを加えた高難度のバック宙を成功。こぶしをグイッと握りしめ、喜びをかみしめた。

 森野将彦内野手(39)の引退試合。顔が似ていると言われたこともあり、仲がよく、08年に発売した書籍「ドアラのひみつ」にもコメントを寄せている。人気マスコットは「自分の方が長くやると言っていたのに、ボクの方が長くなった。今日は森野せんしゅのためにせいこうした」と寂しそうだった。

 ドアラは最近は不調続き。不本意にも、ひねりなしで跳ぶこともあった。ただ、成功率5割で迎えた最終戦で見事にシーズン“勝ち越し”を決定。21年のラストゲームを迎えた親友にささげる、おとこ気ジャンプだった。