DeNAが今ドラフト指名候補として星槎国際湘南(神奈川)の本田仁海投手(3年)を高評価してることが16日、判明した。球団首脳は「間違いなくプロに行ける選手。3位だと残っていないかもしれない。ただ、うちは地元だからというのはない。いい選手を指名するというスタンスです」と説明。現時点で9球団が調査書を提出している本格派右腕をリストアップしたことを明かした。

 本田は長いリーチから繰り出す最速147キロの直球と楽天松井裕を手本としたスライダーが武器。クイックモーションの速さにも定評がある。今春の神奈川大会準々決勝の慶応戦では12球団のスカウトが視察する中、11奪三振1失点完投。巨人高橋監督らを育てた土屋恵三郎監督(63)の指導のもと、同校初の4強へ導き「神奈川のドクターK」との呼び声も高い。

 DeNAは直近5年の12年ドラフト以降は上位の1位、2位は大学生、社会人の即戦力投手を中心に指名してきた。ただ、一方で昨年は3位松尾、4位京山、5位細川と高校生も積極的に指名している。さらに今ドラフトは、早実清宮を1位指名する方針を既に固めている。2年連続でCS進出を果たし、若手育成の成果を示しているDeNAが地元・右腕の指名を視野に入れている。

 ◆本田仁海(ほんだ・ひとみ)1999年(平11)7月27日、横浜市生まれ。北大和小1年から野球を始め、捕手兼外野手。小5から投手。つきみ野中では軟式野球部に所属し、中学2年から2年連続で県大会出場。星槎国際湘南では1年春からベンチ入りし2年春から背番号1。181センチ、75キロ。右投げ左打ち。