プロ野球はクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが、セ、パ両リーグともに開幕した。

 パは3位楽天が、2年ぶりにリーグ制覇したソフトバンクを初戦で下し、リーグ優勝チームに与えられる1勝のアドバンテージを含め1勝1敗となった。

 2007年から過去10年、パのファイナルステージでは初戦に勝ったチームが日本シリーズに進出しており、リーグ優勝のソフトバンクにとって初戦黒星は、気掛かりなスタートとなった。

 楽天が1発攻勢でソフトバンクの最多勝右腕・東浜に襲いかかった。初回、1番茂木が左中間に先頭打者アーチを放ち先制した。茂木は西武とのCSファーストステージ第2戦でも先頭打者アーチを放っており、両ステージでの先頭打者本塁打は史上初となった。

 続く2回2死からは7番指名打者アマダーがバックスクリーン左に特大ソロを放ち2点目。さらに4回1死から4番ウィラーがバックスクリーンにたたき込むソロ本塁打で3点をリードした。

 ソフトバンクも6回に反撃。2死から2番今宮が右翼ポール際にソロ本塁打を放ち2点差とした。9回には4番内川が、楽天の守護神松井裕から左越えにソロ本塁打を放ち1点差と詰め寄った。しかし、楽天は継投で何とか逃げ切り勝利を収めた。勝ち投手は楽天塩見で1勝、負け投手はソフトバンク東浜で1敗。

 CSファイナルステージは6試合制でアドバンテージを含め先に4勝したチームが日本シリーズ(28日開幕)に進出する。