泥んこ試合を乗り越えてきたDeNAが雨に泣かされた。0-3のまま5回降雨コールド負け。1時間37分の消化不良での幕切れにラミレス監督は「天気と論議はできない。こちらでコントロールできることではない」と淡々と話した。

 試合前から降った雨中の戦いは、DeNAの土俵になる、はずだった。阪神とのCSファーストステージでは15日、泥沼強行した甲子園で勝って勢いづきファイナルステージ進出。梶谷は「僕らは甲子園で経験している。あれ以上はないと思う。雨量は今日の方が多いと思う。グラウンド状況は甲子園と同じ。こちらとしてはできるだろうと思うが、負けていたことが事実。それが実力」と、5回2安打無得点の現実をしっかりと受け止めた。

 不運は5回裏の広島の攻撃時に状況が悪化したこと。4回までノーヒットに抑えた先発石田は「あの回から急に雨が強くなった。でも、甲子園であの雨の中、やっているのを見ている。最後までやるものだと思っていたし、こういう形はまったく頭になかった」。中堅桑原は、田中の適時打をホーム送球した際、雨で指を滑らせ悪送球。菊池の遊撃への内野安打も芝生が打球の勢いを殺し、5回に3失点。反撃の機会がないまま、ゲームセット。チームはアドバンテージを含め2敗目を喫した。【栗田成芳】