DeNAが連敗を阻止し反撃を開始した。打線が11安打6得点で先発浜口を援護。新人左腕も7回7安打2失点、128球の力投で応えた。アレックス・ラミレス監督(43)は「本当に安定していた。スピードもあったし、球種を織り交ぜながらバランスも良かった。スタミナはある方だが、今日は特別スタミナがあった。(7回まで)行かせる決断をした」と振り返った。

 試合の潮目は1点差に迫られた5回。2死二、三塁で柴田が四球を選び、満塁になった。打者高城のところで代打乙坂がコールされた。先発投手が好投している中で捕手に代打を送るというリスクも兼ね備える決断だったが乙坂が、期待に応える2点適時打で一気に引き離した。指揮官は「チャンスになりかけたところで(バッテリーコーチの)光山さんが代打を提案してくれた。(乙坂は)体は分からないがメンタルは準備万端だった。今回は光山さんがささやいてくれた」とベンチワークで流れを引き戻した。

 昨季は連敗でスタートしたファイナルステージだったが、今季は1戦早く勝利をもぎ取った。ラミレス監督は「今年は1日早く勝てた。勢いが出てくると思う」と納得顔で球場を後にした。