阪神高山俊外野手(24)が、特大の初球先頭打者アーチを放った。みやざきフェニックス・リーグの西武戦(南郷)に1番中堅で出場。1軍CS出場を経て合流後のファーストスイングに、リベンジの思いを込めた。昨季の新人王は今季、「2年目のジンクス」に見舞われ大不振。だが売り出し中のドラフト1位の後輩、大山悠輔内野手(22)に負けじと、秋は実戦漬けで復活を期し、プライドを取り戻す。

<2年目高山苦闘の歩み>

 ◆出だしは好調 3月31日広島との開幕戦は、3安打の猛打賞発進を決めた。

 ◆拙守 4月1日広島戦で、菊池の飛球を正面に入りながら落球。金本監督は「目の前のプレーをちゃんとしないと」と怒り心頭。

 ◆「悩め」指令 4月24日、直近5試合で打率1割8分8厘の高山に金本監督は「いくらでも悩んで、自分で(解決策を)探しなさい」と異例の指令を出した。

 ◆初の2軍落ち 8月18日に、プロ入り以来初めて出場選手登録を抹消。7月以降は打率が1割9分に落ち込み、首脳陣が決断。2軍に合流し、掛布2軍監督から指導を受けた。

 ◆1軍復帰も 9月25日DeNA戦で約1カ月ぶりに1軍復帰。代打で即出場も三振。再昇格後も控えが中心で1本塁打を放ったが、満足の結果は残せなかった。

 ◆成績下降 2年目の今季は103試合、82安打、6本塁打、24打点、打率2割5分で終了。いずれも新人だった昨季を下回った。