仙台大(仙台6大学)の最速155キロ右腕、馬場皐輔(こうすけ、4年=仙台育英)がドラフト上位候補の貫禄を見せつけた。東日本国際大(福島・南東北)戦に先発し、9回4安打10奪三振完封。打っても9回に左越え本塁打を放ち、3-0で完勝した。最速は149キロ止まりだったが、プロ8球団10人のスカウトの前で投打に躍動し「6、7割ぐらいの力で投げた。勝つことが大事。飛ばさなくても打ち取れるなら、それに越したことはないので」と胸を張った。

 打撃でも魅せた。明治神宮大会では指名打者制ではなく、投手も打席に立つ。この日、4打席に入って1犠打を決め、「小学生以来」という本塁打も放った。「2週間ガッチリ打撃練習をした。ホームランはレフトフライと思ったけど。一番うれしいのはバント」と笑った。今日22日に行われる決勝は富士大(岩手・北東北)と対決する。「いけと言われたら、いく」。初の明治神宮大会出場へ、連投も辞さない覚悟だ。【高橋洋平】