中日が今オフのFA補強について、日本ハム大野奨太捕手(30)を最優先としていることが8日、分かった。

 大野は今日9日に表明の見込み。16日の交渉解禁後、すぐにアタックをかけ、岐阜出身の恋人に誠意を伝える構えだ。

 主力捕手の背番号「27」や今季現役引退した森野がつけていた「7」も用意。27番は前監督の谷繁元信氏(46=日刊スポーツ評論家)が退団以来、空き番号になっており、7番も谷繁氏が中日に入団した直後につけていた番号でもある。

 今オフ、捕手補強は重点ポイントだった。今季も正捕手が不在。相手投手の左右や、先発との相性によって捕手を変え、先発マスクは松井雅が68試合、杉山が29試合、木下拓が27試合、武山が19試合と、4人の捕手が分け合ってきた。5年連続Bクラスからの浮上へ、絶対の信頼が置ける扇の要は不可欠。大野の決断がカギを握っている。