ソフトバンク工藤監督が14日、16年ドラフト1位の田中正義投手(23)について、来季はリリーフで起用する考えを明かした。キャンプ休日のこの日、宮崎市内でゴルフを楽しんだ工藤監督は「まずはリリーフで結果を出さないと。向き不向きもあるが、1イニングを全力でというのはある」と話し、先発ではなく救援への配置転換方針を示した。

 5球団競合の末、工藤監督がくじで引き当てた田中は、今季1軍登板なしに終わった。右肩痛などで即戦力の期待に応えられなかった。工藤監督は「球を置きにいく(傾向)と報告を受けている。今は腕を振ることをさせている」と、この秋は特別強化指定選手として、みっちり指導中。悩み、弱気などを払拭(ふっしょく)するためにも、最速156キロで空振りが取れる直球をドンドン投げ込ませていく。