中日京田陽太内野手(23)が20日、セ・リーグ新人王に選ばれた。投票総数286のうち208票を集め、49票だった2位の阪神大山悠輔内野手(22)に大差をつけた。10勝を挙げたDeNA浜口遥大投手(22)は27票の3位だった。

 「野球人生で1度しか取れない賞なので正直にうれしいです。浜口と一騎打ちと言われる中で、活躍を見ていて正直あきらめていた。(パ新人王の西武)源田さんと違ってフルには出ていないので、来年は143試合フルイニング出場を目標にして頑張りたい」

 日大から昨年のドラフト2位で入団。開幕から遊撃で先発し、5月からは「1番遊撃」に固定され、141試合に出場した。江藤慎一がもつ中日の新人記録を更新する149安打を放ち、リーグ2位タイの23盗塁を決めた。三塁打8本はリーグ最多だった。「持ち味である走塁が一番評価されたと思う」と振り返った。

 中日の新人王は川上憲伸以来、19年ぶり10人目。過去には61年権藤博、70年矢沢健一、74年藤波行雄、76年田尾安志、79年藤沢公也、88年立浪和義、90年与田剛、91年森田幸一、98年川上が受賞している。野手では立浪以来29年ぶりだ。

 その他得票したのは広島西川龍馬内野手(23)が1票。該当者なしが1票だった。